2015/12/07
社会人での転身は可能か介護の仕事との違いとして、看護師は患者の命に直接かかわる医療行為を任されることが多くなるのが一般的です。ここではそんな責任ある看護師の仕事内容について紹介していきます。看護師は、医師の診察や指示に基づいて患者のサポートを行うことが主な仕事となります。入院病棟では入院患者のために医療行為から日常生活の手伝いもする必要があります。それだけに業務内容は広く、問診や各種検査、点滴や注射といった医療行為から食事・排泄の補助など介護に共通するものまで様々です。それに加えて看護師は記録、巡回も行わなければなりません。そのような業務をこなすだけではなく、患者の調子をチェックし、何かあればすぐに医師へ報告する必要もあります。
また看護師として働く中では家族ともしっかりコミュニケーションをとる必要があります。日々高度化、進化していく医療技術に関して、患者やその家族も戸惑ってしまうことが多々あります。そのようなときには、患者のケアについて相談に乗ってあげることも大切な仕事です。また、塞ぎこんでしまわないよう、患者のメンタルケアを行うのも看護師の使命となります。
それは容易なことではありませんが、病院の中でももっとも患者とかかわる時間が長く、距離が近しい看護師だからこそ気付いてあげられることもあるはずです。また、ここに挙げたものだけが看護師の仕事というとそうとは言えません。というのも、看護師として働くのであっても勤務先によって仕事内容に違いが出てくるからです。以下に、具体的な勤務先とそれぞれでの違いについて説明していきます。
「看護師の仕事であれば、どこで働くことになってもすることは同じなのでは?」と感じている人も多いでしょう。しかし、それは大きな間違いです。例えば、大学病院では、患者に対して最先端の医療技術を提供するのはもちろん、そこに勤める看護師をはじめとした医療従事者の教育を行うという役割があります。そのため、看護学生の実習を受け入れ、教育・指導を行わなければなりません。
また、入院設備を備えた病院で働くのであれば、入院患者の身の回りのお世話も含めた、看護全般を行う必要がありますから、必然的に看護師としての知識や能力が磨かれていきます。では小さめの病院であれば楽かというとそんなことはありません。スタッフ数が少ないことが多いのでその分まかされる仕事量も多くなる傾向があります。